元中学校教員が語る「子どもが本音を話す親」の特徴

「最近、うちの子があまり話してくれない…」「何を考えているのか分からない…」そんな悩みを抱える親は多いのではないでしょうか。
中学校の教員として多くの子どもたちと接してきた経験から言えるのは、「本音を話せる親」と「話せない親」には明確な違いがあるということ。そこで今回は、子どもが安心して本音を話せる親の特徴と、今日からできる具体的なアプローチを紹介します。
Contents
1. 「聞く姿勢」がある
子どもが本音を話せる親は、まず「しっかり聞く」ことを大切にしています。ついアドバイスしたくなる気持ちは分かりますが、子どもが求めているのは「話を受け止めてくれる存在」です。
「そう思ったんだね」「それでどうしたの?」と興味を持って聞いてあげることが大切です。言葉に詰まったときも急かさず、「続きが聞きたいな」と優しく促してあげましょう。
また、日常的に「話す機会」を増やすことも大切。例えば、食事中に「今日一番楽しかったことは?」と聞く習慣をつくると、自然と会話が生まれます。散歩やドライブの時間も、リラックスした雰囲気で話せる良い機会です。
子どもが話を始めたときは、スマホや家事の手を止め、目を見て聞くことも重要です。こうすることで「自分の話をちゃんと聞いてくれている」という安心感が生まれます。
2. 「ジャッジしない」
子どもが何かを話したときに、「そんなこと考えるなんておかしい」「それはダメでしょ」と否定すると、心を閉ざしてしまいます。
例えば、「学校つまんない」と言われたとき、「そんなこと言わないの!」と否定するのではなく、「何か嫌なことがあったの?」と聞くことで、子どもは安心して話せます。
また、子どもがどんな悩みを話しても、まずは「そうなんだね」と受け止めることが大切です。成績の悩み、友達関係の問題、将来の不安など、子どもにとってはすべて大事なことです。
違う意見を持っていたとしても、「そういう考えもあるんだね」と一旦受け止めることが重要。「私はこう思うけど、あなたの考えも大切だよ」と伝えることで、安心して意見を述べられる環境が生まれます。
3. 「親自身が本音を話す」
子どもは親の姿を見て育ちます。親が本音を隠してばかりいると、子どもも「本音は言わないほうがいいんだ」と思ってしまいます。
すべてを話す必要はありませんが、「今日は仕事でちょっと疲れたなぁ」「こんなことがあって嬉しかったよ」と気持ちを素直に表現することで、子どもも話しやすくなります。
また、失敗談を話すのも効果的。「昔、私も同じことで悩んだよ」と伝えると、子どもは「親も悩んでいたんだ」と感じ、安心します。
さらに、子どもが感情を表に出せるようにするためには、親も感情をオープンにすることが大切です。「今日はちょっとイライラしちゃったな」とか「すごく楽しかった!」と素直に言葉にすることで、子どもも感情を表現しやすくなります。
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4. 「叱るのではなく、伝える」
子どもが問題を起こしたとき、頭ごなしに怒るのではなく、「なぜそれが良くなかったのか」を伝えることが大切です。
例えば、「宿題やらないとダメでしょ!」ではなく、「宿題をやらないと、後で困るのは自分だよね」と説明すると、子ども自身が考えるきっかけになります。
また、「○○しなさい!」と命令口調で言うのではなく、「○○したほうが、こういう理由で良いと思うよ」と伝えると、納得感が生まれます。「あなたならどうする?」と問いかけるのも効果的です。
さらに、感情的に叱るのではなく、冷静に話すことも大事です。親が感情的になると、子どもは内容よりも怒られたことに意識が向き、素直に受け取れなくなります。
5. 「完璧な親を目指さない」
子どもが本音を話せる親は、「完璧な親」ではなく、「安心できる存在」です。
「自分も間違えることがあるよ」「一緒に考えよう」と言える親のほうが、子どもも「本音を言っても大丈夫」と思えます。
また、「親だから正しくなければ」と厳しくなりすぎると、子どもは「失敗は許されない」と感じてしまいます。親自身が「今日はちょっとイライラしちゃった、ごめんね」と素直に謝ることで、「失敗しても、謝ればいいんだ」と学ぶことができます。
さらに、親自身が趣味や楽しみを持ち、リラックスした姿を見せることも大切です。子どもは「完璧な親」ではなく、「楽しそうにしている親」に安心感を覚えます。
反抗期は「信頼関係の試される時期」
反抗期に入ると、子どもは突き放したような態度を取ることが増えます。でも、それは「親を信頼しているからこそ、甘えている」場合が多いのです。
反抗的な態度を取られても、「あなたの気持ちを知りたい」と伝えることで、関係は崩れません。無理に聞き出そうとせず、「いつでも話したくなったら聞くよ」と伝えておくことが大切です。
まとめ
子どもが本音を話せる親の特徴は、
- 子どもの話をしっかり聞く
- ジャッジせず受け止める
- 親自身も本音を話す
- 叱るのではなく、伝える
- 完璧な親を目指さない
「最近、うちの子があまり話してくれないな…」と感じたら、まずは「話しやすい環境」があるかを見直してみてください。少しずつ、変化が生まれるかもしれません。
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