子供の自信に繋がる、絆八ヶ岳ラグビークラブ10の特徴

八ヶ岳絆ラグビークラブの練習風景

絆八ヶ岳ラグビークラブ
2023.11.19 活動報告

真剣勝負

大人「いまの悔し〜の〜」

子供は勝ち誇った顔

ラグビーの基本のひとつ1対1の勝負。
オフェンスとディフェンスに分かれての大人も子供も真剣勝負。

※オフェンスとは、ボームを持ち運ぶ攻撃側のことをいう。攻める側
※ディフェンスとは、ボールを持ち運ぶ側の攻撃を阻止しようとする側。守る側。

ルールは単純

1人がボールを持ち、目標とするエリアまでボールを運び込むと、オフェンス側の勝ち
1人がボールを持ち運ぶことを阻止する。阻止の仕方は、両手でオフェンス側をタッチするとディフェンス側の勝ち。

今回は

子どもたちに、オフェンスをやってもらい

大人たちにディフェンスをやってもらいました。

(留意点)

活動の留意事項としましては、身体の大きさの違いから大人の圧倒的有利だが、そこは工夫して有利性が働かないように細かい縛りは作りました。
気になる方や興味のある方は、是非コメント下さい。

相互作用

子供は大人に絶対勝つぞと向かい立つ!

大人は子供に負けるもんかと立ちはだかる!

発達段階においては、多少の忖度はあるものの、小学校高学年や中学生となると話は別。大人にも緊張が走る。
そして、真剣に負ける大人の心の叫びが表に出た瞬間の言葉が

大人「やられた〜〜!抜かれると悔しいな〜〜!」

悔しがる大人に勝った子どもの表情は晴れやかで、かつ紳士的な態度。

勝ち負けよりも、自分で考えて、実践して、改善して、また実行して、大人との勝負で目標のエリアにボールを運べた、という事実に、達成感と充実感を匂わせる立ち振舞でした。

今日の活動で最も印象に残ったことはなんですか?

練習終わり最後の毎回恒例の参加者全員が発言する、振り返りの時間での参加者のお二人の発言です。

勝ったその子は
「ラグビーってやっぱり楽しい」

負けた大人は
「真剣にやって負けたら、やっぱり悔しい」
と清々しいそして嬉しい感想を聞かせていただきました。

2023/11/19のメニュー

  1. 体操
  2. 脳と身体を繫げるワーク
  3. ペアワーク
    内容→
    右手で握手をしたまま離さない。
    左手で相手の左膝を触る
    ※子供VS大人
    ※子供VS子供
    ※大人VS大人
    ※ペアワークのポイントは、相手との絶妙な距離感を掴むことと俊敏性を鍛えること4、自分優位にするための駆引き
    ※大人が悔しがった1対1のワーク 忍耐と信じる気持ち
    ※2対1のワーク。
  4. オフェンス2人、ディフェンス1
    ※ボールを持っている人は囮になり、ディフェンスに向かっていく。
    ※相手がボールを奪いに近づき掴んだ瞬間、もうひとりのオフェンスの仲間にパスを出す。

というワーク。

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思いやりと自信、信頼する心が身につくラグビーの魅力

2対1のワークの表の目的は1つ。
☆2人でボールを目的地に運ぶこと。

身につく技術

  1. ボールを運ぶこと
  2. ボールを仲間に渡すこと
  3. 渡されたボールをキャッチすること

2対1のワークの裏の目的は2つ
ボールを渡す側
☆自己犠牲の上で仲間に思いやりの気持ちを持ってパスを出すこと。
ボールを貰う側は、
☆仲間のパスに託した思いを受取、大切に丁寧に一生懸命ボールを運ぶこと。

はじめは動きがぎくしゃくしたり、うまくいかずにふてくされそうな態度になったり、できないことへのいら立ち、いきなり100点を目指そうとするあまり自分本位になるバス。

魔法の言葉をタイミングをみて浴びせます。なみさん(コーチ並里の呼び名)の唯一の出番です。

「できないことをできるようになるのが練習であり、トレーニング」

「失敗やミス、ボールを落としたり、悔しい思いをするのは、挑戦しているから」

「自分の行動や選択は間違っていない。できてないところばかり目を向けなくていいよ」

「お互いにできたところに目を向けてみよう」

例えば、

「ボールもって走れたね!!」 「パス出そうと準備してたね」 「パスをもらうために工夫してたね」

「など、一回一回自分のできたところを確認してみて。」

「もし可能だったら、友達のできていたところも見て感じてみて」

「伝えあることもやれたら、なみさんは嬉しいなぁー」

※ここでのポイントもいつかお話しします。

人は成長し続けたい生き物、その行く末は。。。

 

練習を重ねていくうちに、上達していく子供たち、大人たち。失敗しても下を向いていた子が、「もうちょいいだったー」と前向きに悔しがる。その表情は晴れやか!!!

そのうち、多くのペアーが、目標のエリアに到達し、ボールを地面に優しく置くことができるようになってきた!

ミッションクリア〜!託された責任と果たす喜びが、本人もそしてパスを出した仲間もその周りからも歓声が飛び交います。

なみさん 「いいねぇーーー」 「ナイストライ」

※トライとはラグビー用語で点数を入れるとこを意味する。
※インゴールという点数が入るゾーンにボールを運び込み、持っているボールを地面につけることをトライという。
※公式ラグビールールでは、1トライ5点
※絆八ヶ岳ラグビークラブは、年齢や発達段階、経験値によって、トライの点数を変動。例えば5歳児がトライした場合は10点。小学1年生なら5点、初めて参加した子は3点、というようにゲーム展開を面白くするための工夫のひとつとして取り入れています。
※活動を楽しくそして公平に運営していくための工夫はあります。

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準備・片付けの文化が生まれる瞬間

ここで、ひとりの参加者のことを紹介します。
小学校低学年の男の子。名前は海斗
※プライバシー保護のため、仮の名前です。

運動はどちらかといえば苦手なタイプ。
見た目は忍たま乱太郎のしんべー。
不器用ながらも一生懸命取り組むマイペースな男の子。
母親と二人三脚で活動に参加しています。

はじめはボールをとることさえもできず、臆病になり、悔しくて涙することもありました。

ゆっくり自分のペースで丁寧に活動していくことで、ボールがとれるようになったり、パスができるようになったり、走れるようになったり、できることが増えていきました。

活動参加当初から続けていることが2つあります。

ひとつ、活動に参加し続けていること

ふたつ、活動の準備片付けを率先してやること

です。
クラブの方針の一つに、ラグビーの競技性を通して、人格形成をする、をたてています。

海斗くんは、どんなに泣いても、どんなに悔しい思いをしても、どんなに嬉しいことがあっても、準備と片付けは必ずひとつはやります。

周りの子どもたちは、はじめ見て見ぬふりや、自分の必要な道具だけ準備して遊びを始めたり、活動が始まる時間や終わったあとの時間を各々過ごしていました。

※よかれとおもって、大人が準備や片付けをやる時は、僕が止めます。子どもたちのお手伝いはオッケイです。
※道具を大切にする、活動を自分たちで創り上げる、僕が指導する際に大切にいしていることです。

純粋な思いは、純粋な心に伝わる

海斗くんの姿勢をみていた1人の男の子が

男の子
「僕もボールに空気を入れたい」

と、言ったので、

コーチ並里
「いいねぇー!助かる。海斗くんから入れ方を教わってね」

男の子
「はぁーい」

と、準備をする子が、一人増え、二人増えていきました。

微笑ましい光景と同時に、指導者として同じ活動をする仲間として幸せな空間でした。
人は汚いところにはごみを平気で捨てる、きれいなところにはごみを捨てることをためらう。
ここでの当たり前は、みんなで準備してみんなで片づける。その文化を構築してくれた海斗くんに学ばせていただいた瞬間でした。

絆八ヶ岳ラグビークラブでは、準備も片付けも子どもたちが中心となり、子供の指示のもとに、大人がお手伝いをする。当然、子どもの発達段階での限界はあるので、大人にしかできないことは大人が手を差し伸べます。

※子どものやりたい!を見逃さないアプローチは多様にあります。仕掛けが肝です。
※コーチングについては、別の機会でお話します。気になる方はコメントいただけますと嬉しいです。お話聞かせて下さい。

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多世代交流

子どもから大人が一緒になって活動することで、多様なコミュニケーションの場面が生まれます。
たとえば、自己紹介の場面。

コーチ並里
「チームトーク。自己紹介から始めてください。」
「子供は名前と学校名、大人は名前と会社名を伝えて下さい。」
「1人10秒です。スタート笑」

と、リズミカルに、間をあけず、笑顔でスタートします。

大人や高学年はさすが。テンポよく自己紹介を、終えます。ここでのポイントは、人前で声を出すことになれていない子や苦手だと思いこんでいる子にとっては、モデルとなる大人やお兄ちゃんお姉ちゃんの姿を体感できることです。

低学年の子
「・・・」
※モジモジして親の後ろに隠れる子、お兄ちゃんに助けを求める子、表現は様々ですが、うまく人前で声を出すことに抵抗がある様子。

大人
「名前は?」
※合いの手を差し伸べるように質問したり、引き出そうと、優しく見守る姿勢がみられます。

コーチ並里
「1人10秒だよ。あと5秒。」
「声出せなくてもいいよ。他己紹介もありだね」
※さり気なくフォローと目的達成のヒントを伝える

高学年のお兄ちゃん
「〇〇くんです」
「〇〇学校です」
「1年2組です」
※低学年の子に、耳元で囁く声で質問して、引き出した情報をチームに伝えてました。

自己紹介とってもこれだけの発達の差や経験の差があるからこそ、傾聴の姿勢、寄り添う姿勢、役に立ちたいという姿勢、機転の利く行動、安心の場が生み出す、新たな経験と挑戦する場面をみることができます。

みんなちがってみんないい

誰にだって失敗はあります。
誰にだってコンプレックスはあります。
誰にだって得意なことと不得意なことはあります。

そんなものは当たり前です。
一緒のほうが不自然なのです。
違っていることが自然です。
比べたり、評価したり、することがきっとあるかと思います。

絆八ヶ岳ラグビークラブの特徴10選

  1. 比べることはしません。
  2. 勝負はします。
  3. 評価することはしません。
  4. 自分の意見や感想を伝えます。
  5. 否定はしません
  6. 相手の言動や意見を受け入れます
  7. 失敗しても責めません。失敗は挑戦した結果なのだから
  8. なんでも「いいね」と声をかけます。全肯定します
  9. 人が嫌がる言動は許しません
  10. 命の危険に関わることは許しません

参加の心得

私達、絆八ヶ岳ラグビークラブは、月2回、第2・4日曜日の9:30〜12:00頃まで、活動しております。

持ち物
動ける服装、室内シューズ、防寒服(マフラーは安全性を考えてご遠慮ください。ネックウォーマーをおすすめします)、飲み物、ワクワクする心、その他必要と思うもの。

未就学生から大人まで参加お待ちしております。

絆八ヶ岳ラグビークラブ問い合わせ先

いつも笑顔で顔晴ろう
ちばりよぉー
なんくるないさぁ

笑顔と承認の力で世界を明るくする男
絆八ヶ岳ラグビークラブ
コーチ
並里康忠(なみさん)

ご意見、ご感想、質問等、コメントいただけると嬉しいです

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