元英語教員が考察した日本の英語教育の課題10選
結論は以下の10選。
1. 英語の実践的な会話力不足
2. 文法重視の教育
3. 英語教育の開始年齢
4. 教師の英語力向上
5. 少人数教育の不足
6. 試験重視の学習
7. 英語学習への動機づけ
8. 多様な教材の不足
9. 英語環境の欠如
10. リスニング力の強化不足
Contents
それでは深掘りしましょう。
英語の実践的な会話力不足
日本の英語教育では、実践的な会話力が不足していると指摘されています。英語を話す場が少ないことがその原因です。もっと会話の練習を取り入れて、英語を使う自信を育てよう。
文法重視の教育
日本の英語教育は、文法に偏りがち。文法は重要ですが、会話力やリスニングの強化も欠かせません。文法と実践的な英語力のバランスを取ることが大切。
英語教育の開始年齢
日本の英語教育は、世界と比べると開始が遅いと言われています。幼少期から英語に触れる機会を増やすことで、自然に英語を身につける環境を作ることが求められています。
教師の英語力向上
日本の英語教師の英語力向上も課題。教師が流暢に英語を使えることで、生徒も自然に英語を使う力が身につきます。教師のさらなる英語研修に期待。
少人数教育の不足
日本の英語授業は大人数で行われることが多く、一人ひとりの発言機会が少ないです。少人数での教育を取り入れ、個々の英語力を伸ばす環境を整えることが求められています。
試験重視の学習
試験対策が日本の英語学習の中心になっていますが、実際のコミュニケーション力を向上させるためには、もっと実践的な学習が必要です。
英語学習への動機づけ
英語学習の動機づけが日本の生徒には不足しています。英語が将来どのように役立つかを具体的に示すことで、生徒たちのやる気を引き出せる。
多様な教材の不足
日本の英語教育には、教材の多様性が欠けています。映画や音楽など、身近なコンテンツを使った学習で、もっと英語を楽しんで学ぶ環境を整えよう。
英語環境の欠如
日本では英語を使う機会が少なく、英語環境が不足しています。英語を自然に使える場を増やすことが、学習効果を高める鍵となる。
リスニング力の強化不足
日本の英語教育では、リスニング力の強化が不足しています。日常的にネイティブの英語を聞く機会を増やし、リスニング力を養うことが大切です。
元教員としての持論
日本人が英語を苦手とする理由10選をお伝えしました。
なんといっても、学校の教育のあり方だと思いますね。中学校で英語を教えていた時も感じたんですが、日本の英語教育はどうしても「文法や単語の暗記」に重点を置きすぎていて、会話や実践的な表現に触れる機会が少ないんです。これだと、テストの点数は取れても、実際に使う場面でうまく話せないってことがよくありますよね。現行の学習指導要領は、そこからの脱却を試みた内容となっておりますが、現場レベルに浸透するまでは時間はかかるはずです。
もうひとつは、日本語と英語の「言語構造の違い」です。日本語は主語や動詞の位置が英語と違っていて、語順や発音のリズムが大きく異なります。英語の発音やイントネーションを身につけるのに、感覚がつかみにくいと感じることが多いんです。僕自身、沖縄の方言も交じっていたせいか、発音を練習するのにはずいぶん時間がかかりました。
それから、英語を話す機会が圧倒的に少ないというのも大きな原因の一つ。特に日本では、日常生活で英語を使う必要性がほとんどないですよね。だから、教室では学んでも、実生活で試してみる場がない。いくら知識があっても、使わないと「話せる」という感覚が身につかないのは当然です。
結局のところ、日本人が英語を苦手と感じるのは、教育の内容と環境の問題が大きいと思います。それを改善して、「楽しく使える」機会を増やしていけば、もっと多くの人が自信を持って英語に挑戦できるはずです。教える側としても、英語の楽しさや、話せることの喜びを伝えられるように工夫が必要だと、僕は常々思っています。
ぜひ、コメント欄に皆様のご意見、ご感想、または困っていることやご質問があれば、ご記入くださいますと幸いです。
可能な範囲でお答えいたします。