陰占が示す“心の根っこ”とは?才能を伸ばす環境づくりの秘訣

陰占に見る「内に秘めた欲求」
~才能を育てる環境のデザイン~
Contents
はじめに
こんにちは。「思いを形にする継続伴走コーチ」として活動している僕は、算命学の鑑定に、元教員としての経験、そしてコーチングの視点を組み合わせながら、人や組織の“ズレ”を整えるサポートをしています。
これまでの連載では、第1回で「組織は管理するものではなく、育てるもの」という考え方を、第2回では「陽占=外に出る才能」についてご紹介しました。
そして今回のテーマは、才能をどう育てていくのか? そのヒントになる「陰占=内に秘めた欲求」についてお話ししていきます。
人は“才能”だけでは動けない
才能があるだけで、人は自然に力を発揮できる…そう思われがちですが、実はそれだけでは不十分です。
「どんな環境なら、この人は安心して力を出せるのか?」
ここを見落としてしまうと、せっかくの才能が埋もれたままになってしまいます。
陰占とは?
陰占とは、その人の心の根っこを映すもの。
つまり、「こういう環境があると安心できる」「これがないと不安になる」といった、内面的な欲求のことを指します。
たとえば──
火の才能を持つ人は、誰かに認めてもらえないと燃え尽きやすい
水の才能を持つ人は、自由を奪われると萎縮してしまう
でも逆に、陰占の欲求が満たされると、一気にその人らしい力が花開くんです。
五行別・陰占が求める“環境の条件”
🌳 木の欲求:成長と挑戦
新しいことにチャレンジするのが大好き
同じ場所にとどまり続けると、モヤモヤしがち
👉 学びや変化のチャンスがあると、どんどん伸びていく
🔥 火の欲求:承認と共感
「あなたの存在が大事だよ」と伝えてもらいたい
無視されたり、頑張りを認めてもらえないとしんどくなる
👉 共感の言葉や「ありがとう」がエネルギー源になる
⛰️ 土の欲求:安定と安心
ちゃんとしたルールや仕組みがあると安心できる
予定外のことが続くと、動けなくなってしまうことも
👉 信頼できる枠組みの中で、力を発揮しやすい
⚔️ 金の欲求:秩序と公平
公平であること、ルールが守られることに強くこだわる
不正やえこひいきに敏感で、ストレスを感じやすい
👉 明確で納得できる基準があると、安心して動ける
💧 水の欲求:自由と柔軟性
ある程度、自分のペースで動ける“余白”が欲しい
ガチガチに管理されると、パフォーマンスが落ちる
👉 裁量を与えると、自分らしく力を発揮できる
「才能だけでは足りない」理由
よく「適材適所」という言葉がありますが、才能だけを見て役割を割り当てても、上手くいかないことがあります。
たとえば──
火の才能があっても、認められない環境では燃え尽きてしまう
水の才能があっても、自由がない環境では力を出せない
金の才能があっても、不公平な場では心を閉ざしてしまう
つまり、才能(陽占)× 環境(陰占)=真の適材適所。
どちらが欠けても、その人らしい力は引き出せません。
実例:陰占を整えたことで力を発揮できたケース
ある親子のお話です。
お子さんは「木」の才能を持ち、新しいことに挑戦するのが得意。でも、陰占は「土」で、安定がないと不安になりやすいタイプでした。
親御さんは「とにかく色々なことに挑戦させよう!」と、次々に習い事を与えましたが、結果的にお子さんは疲れてしまいました。
そこで、一緒に「毎日同じ時間に親子で振り返る習慣」を取り入れたところ、子どもは安心し、自然と挑戦にも前向きに取り組めるように。
👉 才能(木)も、環境(土)が整ってこそ活かされるという、象徴的なケースでした。
陰占を組織づくりに活かすには?
1️⃣ まず、メンバーの陰占を知る
「この人は何を欲しているのか?」を理解することから始める。
2️⃣ 環境面の整備を意識する
安心・自由・承認・秩序など、個々の欲求に合った“土壌”を整える。
3️⃣ 才能(陽占)との掛け合わせで考える
環境(陰占)が整ってはじめて、才能が活きる。これが本当の意味での「適材適所」。
まとめ
陰占は、「その人の才能を支える環境条件」。
🌳 木:成長を求める
🔥 火:承認を求める
⛰️ 土:安定を求める
⚔️ 金:秩序を求める
💧 水:自由を求める
才能ばかりに注目して、「この人はこれが得意だからこのポジション」と決めてしまうと、うまくいかないこともあります。
才能を“安心できる環境”で支えること。
これが、人も組織も育っていくためのカギです。
次回は、いよいよ「陽占と陰占の掛け合わせ」に踏み込みます。
「才能 × 環境」がどう相乗効果を生み出すのか──実際のケースを交えながらお伝えしますので、お楽しみに。
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