祈りがつなぐ、命のバトン〜700年続く祈りの教え〜

― 旧正月前の「御願解き」と、沖縄に流れる心 ―

700年続く火の神(屋号:満名上殿内)

こんにちは。

算命学の鑑定士として、講演活動や子育て支援に携わる私ですが、実はもうひとつの顔があります。

それは――

700年以上続く沖縄の王家の家系に生まれた、34代目当主という立場。

今日は、その血の中でずっと息づいてきた「祈り」についてお話しさせてください。

2026年の旧正月は、2月17日。

沖縄では、その1週間前、2月10日〜11日がとても大事な節目になります。

この時期に私たちが行うのは、ただの年末掃除や準備ではありません。

「祈り」で一年の終わりを丁寧に締めくくる、そんな特別な時間です。

御願解き(ウグァンブトゥチ) ― 神様に「ありがとう」を伝える日

今年の御願解きは、2月11日(水)。

この日は、火の神様「ヒヌカン」に、一年間見守ってくれたことへの感謝を伝え、天にお帰りいただく日です。

沖縄の家にとってヒヌカンは、ただの信仰対象ではありません。

台所に宿り、毎日の暮らしを見守ってくれる、家族そのもののような存在です。

・家族みんなが無事だったこと

・大きな病気なく過ごせたこと

・食べ物に困らなかったこと

・今日も笑って過ごせたこと

それを一つひとつ報告し、「ありがとう」と手を合わせる。

御願解きは、お願いする日ではなく、「感謝を伝える日」なのです。

祈りって、未来を変える魔法じゃありません。

いまの自分の“あり方”を整えるものだと、私は思います。

掃除は「清め」― 心と空間の整え直し

御願解きの前後には、家の中をしっかりと掃除します。

中でも大切にされるのは、台所やヒヌカンのまわり。

ただの年末掃除ではなく、「神様をきれいな場所からお見送りする」ための清めなんです。

汚れには、目に見えない疲れや、感情の澱(おり)、過去のしがらみが含まれていることもあります。

それを丁寧にぬぐっていくことで、空間が整い、心が整い、家族の流れがふわっと軽くなります。

私は子育ての講演で、こうお話ししています。

家の空気は、言葉よりもずっと強く、子どもに届いていきます。

安心できる空間には、子どもたちの心がすくすく育ちます。

祈りと掃除は、子育ての土台でもあるんですね。

旧正月の準備 ― 命を新しく迎える

旧暦で新年を迎える沖縄では、2月17日に向けて家族みんなで準備が進みます。

・お正月の買い出し

・お供えものの支度

・年末年始の台所仕事

・家族が集まる段取り

ただの暦の切り替えではなく、命の再スタートなんです。

算命学の視点で見ても、この時期は“流れが切り替わる”大きな節目。

だからこそ、「祈り」とともに迎える。

未来を願うだけでなく、“いまの自分”の足元をしっかり見つめ直す時間になります。

ナンカヌスク ― 七草粥に込める思い

旧暦の1月7日――今年は2月23日(月)。

沖縄ではこの日を「ナンカヌスク」と呼びます。

ヒヌカンや仏壇に七草粥(ナージューシー)をお供えし、家族の無病息災を祈る日。

七草粥はただの健康食ではなく、

・命を養うもの

・一年の健やかさを願う象徴

・家族の無事を願う祈りのごちそう

沖縄では、「食べること」は祈ることと深くつながっています。

共に食べることで、命のリズムが一つになる。

だから私は、講演でいつもこう伝えています。

家族で囲む食卓は、いちばんやさしい教育であり、いちばん強い祈り。

王家の教え ―「祈りは、生き方」

我が家系には、700年を超えて変わらずに受け継がれてきた教えがあります。

それは――

祈りは、形じゃない。生き方そのもの。

神さまに頼るのではなく、

神さまに誓うのでもなく、

**「日々をどう生きるか」**に祈りは宿ります。

・感謝しながら暮らすこと

・命を大事にすること

・家族を守り合うこと

・自分の役割を果たすこと

その積み重ねが、命をつなぎ、家をつなぎ、未来をつくっていく。

それが王家に流れてきた、大切な心です。

子育てと祈り ― 空気が育てるもの

私は、子育ての専門家として、ずっと大事にしている考えがあります。

子どもは「言葉」ではなく、「空気」で育ちます。

祈る姿

感謝する背中

家族を想うあたたかさ

こうした毎日の空気が、何よりも大きな「教え」になります。

祈りのある家庭で育った子は、自分を大事にし、人を大事にします。

それは、「自分が大事にされてきた記憶」が、ちゃんと身体に刻まれているからです。

旧正月前の一週間 ― 心を整える時間

2月10日〜11日は、ただの年末ではありません。

・一年を思い返す

・神様に感謝する

・家を整える

・命を迎える準備をする

この一週間は、まるで一年の縮図みたいな時間です。

忙しい日々の中で、ちょっと立ち止まって、

“ありがとう”と思えることに目を向けてみてください。

今日もちゃんと息をしている

家族と話せている

ごはんを食べられた

ふと笑えた

それって、どれも当たり前じゃない。

小さな奇跡なんですよね。

最後に ― 命をつなぐあなたへ

私は、算命学鑑定士として、講演家として、

そして沖縄王家の末裔として、ずっと伝え続けています。

人は運命に生かされている。

でも、“どう生きるか”は、ちゃんと自分で選べる。

祈りは、未来を変える魔法ではなく、

いまの自分を整える力です。

2026年の旧正月を迎える前に――

あなたの中にある「感謝」や「祈り」を、そっと思い出してみてください。

そして今日も、命をつなぐ一日を大切に。

ぬちどぅ宝(命こそ宝)