初等中学校教員が語る、思春期の子どもへの声かけ術

思春期の子どもたちと向き合う中で、ちょっとした言葉のかけ方ひとつで関係が大きく変わることを、私は何度も実感してきました。自己主張が強くなったり、大人の言葉に反発したりするこの時期。そんな彼らにどう声をかければ、信頼関係を築き、適切なサポートができるのでしょうか?
Contents
1. 「評価」ではなく「観察」を伝える
思春期の子どもたちは、大人の言葉にとても敏感です。「すごいね」「偉いね」といった評価よりも、「〇〇を頑張っていたね」「さっきの発言、面白かったよ」と、具体的に見たことを伝えると、素直に受け入れてくれます。そうすることで、自分をきちんと見てもらえているという安心感を持つことができ、自己肯定感も育ちます。また、「どうしてそう思ったの?」と興味を持って尋ねることで、子どもの考えを深める手助けにもなります。
2. 否定せず、まずは「そうなんだ」と受け止める
反抗的な態度や不満をぶつけられたとき、「そんなこと言わないで」と否定するのではなく、「そう思ったんだね」「そう感じたんだ」と、まずは気持ちを受け止めることが大切です。そうすることで、子どもは安心して本音を話せるようになります。さらに、「どうしたら気持ちが楽になるかな?」と共に考えることで、問題解決の糸口を見つけやすくなります。
3. 指示ではなく、選択肢を与える
「これをやりなさい」と一方的に指示するよりも、「AとB、どっちがいい?」と選択肢を提示すると、子ども自身が考える機会になります。自分で決めることで、主体性が育ち、反発も少なくなります。さらに、「どっちも難しいと感じるなら、他に方法はあるかな?」と一緒に考える姿勢を見せることで、子どもが自主的に行動しやすくなります。
4. 「なぜ?」よりも「どうしたの?」
「なぜそんなことをしたの?」と問い詰めると、防衛反応を引き起こしやすくなります。それよりも、「どうしたの?」「何かあった?」と問いかけると、安心して話しやすくなります。また、子どもが言葉に詰まったときは、「話しにくかったら、紙に書いてみるのもいいよ」と、別の方法で気持ちを表現できる機会を作るのも有効です。
5. 短い言葉で伝える
思春期の子どもたちは、長い説教や説明を嫌がります。伝えたいことは短く、シンプルに。「遅刻しないで」よりも「明日は間に合うようにしようね」と言うほうが、受け入れられやすくなります。また、「今の言葉、どう思った?」と子ども自身に問いかけることで、自ら気づく機会を増やすこともできます。
6. 「大人の意見」を押しつけない
思春期の子どもたちは、自分なりの価値観を形成し始める時期。「こうあるべきだ」と押しつけるより、「私はこう思うけど、君はどう思う?」と対話を意識すると、建設的な話し合いができます。また、「違う意見があるのは自然なことだよ」と伝えることで、多様な考え方を受け入れる柔軟性も育ちます。
7. 感謝の言葉を伝える
「ありがとう」「助かったよ」といった言葉は、思春期の子どもたちにも響きます。小さなことでも感謝の言葉を伝えることで、自己肯定感が育ち、関係が良好になります。「〇〇を手伝ってくれて助かったよ」と具体的に伝えると、より効果的です。また、感謝の言葉を伝えることで、子どもも自然と周囲に感謝を示す習慣が身につきます。
思春期は、子どもにとっても大人にとっても難しい時期。でも、ちょっとした声かけの工夫で、信頼関係を築くことができます。一つひとつの言葉を丁寧に選ぶことで、子どもたちは安心感を抱き、のびのびと成長することができます。ぜひ、日々のコミュニケーションに取り入れてみてください。
中学年の担任をした時に、
思春期に入った子に
戸惑った事を思い出しました。。。
指示ではなく、選択肢を与えるところが
配慮が足りなかったなぁと感じました😅
中学校教諭としての経験は
やはりスペシャルですね✨
思春期に入ると、子どもたちの反応も少しずつ変わってきますよね😌
選択肢を与えることで、自分で考え行動する力が育つという視点、とても大切だなと感じました!
でも、何より大事なのは、その時々で試行錯誤しながら関わろうとする姿勢ですよね✨